こんにちは。
講師の林です。
今回は大学共通テストの新情報についてです。
文部科学省は12月5日、新しく始まる大学入学共通テストで、国語と数学で導入予定であった「記述式問題」の導入を見送る方針を示しました。
「大学入学共通テスト」とは、これまでの「大学入試センター試験」に代わってはじまる、大学受験の共通試験です。
2021年度の大学入学予定者から実施されます。つまり、現在高校2年生の生徒さんからです。
大学入学共通テストは、
①英語における民間試験の導入
②国語・数学における(マークシートではなく)記述による回答
が改革の二本柱でした。11月に英語民間試験導入が見送られ、今回国語・数学における記述式回答が見送られたことで
「新しい大学入学共通テストは2021年度から始まるけれども、もっとも大きな2つの変更はなくなった」
という形になります。
民間試験と記述式問題は、専門家や当事者の間では当初から問題視されていました。
主な理由としては、有料の民間試験をたくさん受けられる生徒ほど良い点数を残せて有利になるという不公平性。また、記述という採点の難しい回答をアルバイトに短期間で採点させるため、採点の公正さが保証できないことなどです。
現時点では、文科省は「見送る方針」ということになっていますが、ここから「やっぱりやります」となる可能性はほぼありません。2021年度大学入学予定の皆さんは、記述式問題はないものと考えつつ、新テストにより出題の傾向などがどのように変わるかを引き続き注視してください。
新しいことがわかれば、私たちからも随時発信していきます。
残るは、ポストセンター試験の共通テストの英語の筆記問題とリスニング問題の配分ですね。
大学入学共通テストについて詳しく確認したい方は文科省の実施方針↓をご確認ください(あくまで当初の方針で、いくつも変更があります)。