2020年度から始まる、科目としての「小学校英語」について 最終章

2020年6月2日 カテゴリー:コラム

今回で小学生英語に関しては最終章です。では見ていきましょう。

 

小学生の間にすべきこと

 

「4技能・5領域」について、まんべんなく、小学校で与えられた教材を元に「磨き上げる」必要があります。教材に出てくる英文、英単語・熟語を、学校からの指示がなくても、書いて、覚え込んでいって下さい。

 

もし、小学校の2年間で、英語を書くことや正しく覚え込むことを怠ると、中学生になった時、中1の最初の授業が、いきなり、従来の「中2内容」から始まり、この先3年間、「ペーパーテスト」である定期テストで従来の中学生以上に苦労することになってしまいます。

 

いかがでしょうか。ここまでで、「小学校英語」、また、小学生での1、2年間がいかに

大切か、ご理解いただけたでしょうか。では、最後に、その先の「中学校英語」についても考えてみましょう。

 

 

2021年度の「中学校英語」に関する懸念事項

 

2020年度より始まる「小学校英語」に伴い、今の小6の皆さんが中学1年生となる2021年度からは、新指導要領による「中学校英語」が実施されることとなります。それによれば、中学3年間で、これまでの高校1年生内容程度の英語が要求されることとなるのです。

 

 文法項目

 

これまで高校で扱ってきた「原型不定詞」や「仮定法」の基本形などが新たに「中学校英語」に加わる

 

 英単語数

 

これまで中学3年間で学ぶ英単語数は、1,200語だったものが、今後は、1,800語にまで増える

 

⇒ 中学校で実施される定期テストの難度が上がる

 

⇒ ひいては、「中学校英語」を元にした、「高校入試英語問題」も難しくなる

 

 

「小学校英語」の教材を使って「4技能・5領域」を磨き、特に「書く英語」「読む英語」についてトレーニングを積んできた児童と積んできていない児童の間の差は、従来の差以上に開くと思われます。そのため、万が一、「小学校英語」が定着していないまま中学校に上がってしまうと、「中学校英語」で取り戻すことが従来以上に困難となると思われます。

 

以上、「小学校英語」の影響を受け、その先の「中学校英語」についても触れました。

 

中学3年間での学習内容の難度が上がり、範囲が広くなることから、当然、「高校入試英語」の難度も上がることは十分に想像できます。(加えて、高校進学後では、高校の授業で要求される英語力のレベルも上がることでしょう。)

 

ここまで長々と述べさせて頂いたことをまとめますと、以下の通りとなります。

 

まとめ

 

「小学校英語」の内容を元に、「4技能・5領域」をまんべんなく磨くこと、加えて、日々、「小学校英語」の教材を元に、「英語を書くこと」、「英語を読むこと」、さらに可能なら、「英語を聴くこと」を日課として習慣づけて、「小学校英語」を「身に着ける」、「体に定着させる」こと、さらには、そうした「学習習慣を身に着けること」がこの先の英語学習において絶対に必要となる、ということです。

 

 

将来ある小学校5年生、6年生の皆さん、是非、この貴重な1、2年間を大切にして頂きたく思います。私たちKKGは、頑張る皆さんが、「では、どのように頑張ればいいの?」という思いに応えていきます。さあ、一緒に取り組んでいきましょう。

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