目次
英検準2級
初めに
この記事では英検準2級合格のために必要な情報をまとめて紹介していきます。まず初めに英検についての情報を詳しく知る必要があるので、レベルや試験内容、合格点などについての情報をまとめました。
次に出題形式や傾向、効果的な勉強法を分野ごとに詳しく紹介します。英検を受験される方はぜひ参考にしてください。
また、春日井個別指導学院は、英検協会から表彰された英検準会場となっています。本会場よりも安く受験できるので、ご希望の方はぜひご連絡ください。
レベル
英検準2級は推奨目安として高校中級程度とされています。なので、段々と内容もハイレベルになってきますし、一筋縄では解けないような問題も増えてきます。
高校の英語の内容というものは、中学で習ったことをさらに深く学習する、というものなので、英検3級に合格はできたけどまだよくわかっていない内容がある、という方はまずはそちらを完璧にするようにしてください。
高校の内容の学習がうまくいくかどうかには、その土台である中学の内容をしっかりとマスターできているかどうかということも深く関わってきます。
試験について
英検準2級には、一次試験として筆記とリスニングがあり、二次試験としては面接があります。
試験内容としては、日常生活に関する内容の他に、少しずつ社会的な内容も増えてきます。ライティングもあります。
一次試験について
一次試験から順に詳しい内容を見ていきましょう。
一次試験は筆記試験とリスニングテストの2部構成です。筆記試験は75分でリーディングとライティングの2技能が評価されます。リスニングテストは約25分で筆記試験に続いて実施されます。解答形式はライティングのみ記述式で、それ以外はマーク式です。
問題形式と主な場面や題材は以下の通りです。
二次試験について
二次試験は6分ほどで、日本人あるいはネイティブスピーカーの面接委員と1対1で個人面接形式のスピーキングテストを行います。形式と主な場面・題材は以下の通りです。
合格点・合格正答率
2016年に英検CSEスコアが導入されて以来、はっきりと何点取れば合格できるのかが分からなくなってしまいました。しかし、一般的な合格正答率は65%程度だと言われています。
また、日本英語検定協会では合格基準スコアは固定されています。それによると、英検準2級は一次試験でリーディング、リスニング、ライティング合わせて1322点が合格基準スコアになっています。
また3級は技能ごとの満点スコアは600点なので、満点は1800点です。このスコアは、英検ホームページにあるように同じ正答数であっても回次によりスコアが異なります。また、技能ごとに問題数は異なりますが、問題数に関係なく、各技能にスコアを均等に配分しているため技能ごとに1問あたりのスコアへの影響は異なります。ただし、同じ技能の問題であれば、どの問題で正解してもスコアへの影響は同じになるのです。
つまり、ライティングの問題数は1問ですが、満点スコアは他の技能と同じく600点なので1問あたりのスコアへの影響が大きくなるということです。またこのスコアの導入は、技能の全体的なバランスを取る目的もあるため、技能ごとの偏りが著しいと合格できないのです。
勉強法
それではここから勉強法を紹介していきます。まず、準2級は「高校中級程度」のレベルですから、その程度の単語、文法を理解していないといけません。
それを考慮し、単語、文法ともに十分である場合は長文を含めた過去問や問題集で試験の傾向に慣れる必要がありますが、単語や文法に不安が残る場合はその部分の強化から入らなくてはなりません。
先ほども述べましたが、中学校の内容の理解が十分でないと高校の勉強内容の理解の妨げになる場合があるので気を付けてください。強化をして基礎をしっかりと固めてから、過去問や問題集などで試験形式になれると良いでしょう。
特に単語などは隙間時間を利用して、こまめに学習し身に着けておく必要があります。
中高生の皆さんにとっては、75分という試験時間は学校の授業では経験したことのない長い時間かもしれません。集中力を保つことも必要なことの1つです。
単語
英検準2級の頻出単語は、推奨目安で高校中級程度とされているため、中学校で習う単語は確実に押さえた上でそこに高校レベルの単語をできるだけ積み重ねる、という意識で勉強しましょう。日常的なレベルの単語に加え、それよりもハイレベルな単語もあります。
筆記試験の大問1の20問のうち、過半数が語彙を扱う問題です。3級と比べ、熟語の出題が大幅に増えているのでそこも勉強の際には注意してください。
単語は1つに長い時間をかけるよりも、何度も繰り返し学習する方が確実に覚えられます。苦手な単語は隙間時間などに何度も目に入れ、出来れば声に出して読んだり、書いたりするようにしましょう。中学校や高校の英語の教科書を読むと、学習した単語が実際の文で使われている様子を見ることができるかもしれません。
単語を頑張れば、長文読解の中でも分からない単語を減らせますし、ライティングで書ける内容も増えてきます。
文法
文法に関しても、中学で習う文法は最低でも満遍なくマスターしておく必要があります。その上で、中学の内容より深い高校の内容のものもしっかり理解しておきましょう。
高校中級程度であり卒業程度ではないので、重箱の隅をつつくような問題はまだ少ないですが。大問1の中でも、文法に関しての問題が数問あります。問題集などで対策をしましょう。ただ、英検対策の問題集の中には、解説がそれほど詳しくない場合もあります。
中高生の方であれば、学校で使用している参考書で細かい内容を学習するのも良いでしょう。中学校レベルの文法は、四択問題で答えられるだけでなくライティングでも使用できるレベルにあることが望ましいです。
長文
準2級の長文読解では、日常に関する文章の理解に加え、少し社会的な、自分とは離れている内容の文章の理解も求められます。
大問2で会話の穴埋めが5問、大問3でA・Bの長文の穴埋め、大問4でA・Bの長文の内容に答える問題が出題されます。
穴埋めの際は、その該当する文章を見るだけで解けるもの、文脈を読み取らないといけない問題と複数パターンがあるので、いろんな形式のものに慣れておきましょう。
ライティング
問題数は1問です。この1問にリスニングとリーディングと同じだけの点数の比重がかかってくるので、しっかり対策をしましょう。一人ではなかなか自分自身が書いた文章の評価や改善策を考えるのは難しいので、塾や学校の先生に文章の添削をお願いするのが良いでしょう。
3級とは異なる部分も多いです。まず必要とされる文字数ですが、50-60語に増えています。
3級では自分のことについて聞かれますが、準2級では少しずつ社会的な内容が入ってきます(例;Do you think it is a good idea for people to have a car? あなたは人々にとって車を持つのは良いことだと思いますか?)。
答え方も、賛成か反対か自分の立場を示し、その理由を書くといった流れになります。この流れはいつも同じなので、自分の中で作文の流れのある程度のテンプレートを作っておくとよいでしょう。
自分とはあまり関連のない内容が出題されることもありますし、賛成か反対かの理由を2つ書くことが求められます。多角的な視野から物を見る、という事を普段から意識しておくとよいでしょう。
無理してハイレベルな文法等を使用する必要はありません。先ほど中学校レベルの文法を…と言っていたのはそのためです。減点方式だと思って、凄い文を書くというよりも、ミスをできるだけ減らすことを意識してください。意見も、当たり障りのない、自分が思っていることでもいないことで構いません。
リスニング
約25分間で、30問出題され、リーディングとライティングの後に行われます。
中高生の方の中には、普段英語のリスニングをする機会はほとんどないという方もいるかもしれません。定期的にリスニングに時間を割いて、本番までに慣れるようにしましょう。
問題を解いて間違えてしまった際には、その原因の分析をするようにしてください。音が聞き取れなかった、音は聞き取れたが発音している単語の意味が分からなかった、など、いろいろな場合が考えられます。
試験本番では、リスニングの前の筆記試験の時間中に少し時間を割いて、リスニング問題の文を先に読んでおくとよいでしょう。
二次試験について
次は二次試験について詳しく述べていきたいと思います。
基本的な流れや試験形式は3級と変わりません。
入室して簡単な挨拶等をした後、文章とそれに関連するイラストが描かれたカードが渡されるので、黙読の時間が与えられた後、記載されている文書の音読をし、カードの内容や自分自身のことについて質問に答えます。最後には挨拶等を再度交わし、退出します。
3級と異なる部分は、イラストに関する質疑応答です。イラストに関することの説明に加え、人物描写などを求められることもあります。質疑応答の際には、今自分は何を求められているのか、という事に気を付けましょう。
質問の内容も段々と難しくなってきます。頭が真っ白になってしまい何も考えられない、といったことがないよう、練習をしっかり積み重ねましょう。
採点される項目は3級と変わらず、音読・質疑応答及びアティチュード(態度点)です。自分が話す英語以外にもマナーや話すときの視線や表情に気を付け、態度点もしっかり稼いでいきましょう。
3級を合格してから準2級を受験している方は、自分の3級の際の面接を振りかえり、何か改善点があればそれを準2級の試験で活かせるようにしましょう。ちなみに筆者は3級と準2級の面接委員が同じ方だったので、準2級の面接の際にはお互いとても驚きました(笑)。
出典:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p2/detail.html